「脇(ワキ)を使う」って??
愛知県東海市にある現役看護師が運営するフィットネスジム
【BEHAVIOR CHANGE FITNESS(ビヘイビア チェンジ フィットネス):BCF】
代表トレーナーの荒木裕也です。
今回は少し専門的なカラダの話をします。ちょっと難しい内容ですが、とても大事な筋肉の話をしますので特に腕をよく使うスポーツ(野球、バレー、ボクシング、空手、相撲など)をする人や日常生活で肩の痛みや不調に悩まされている方は是非参考にしてください。
僕自身よくトレーニング中にBCFメンバーの方にかける言葉があります。それが
「脇(ワキ)を使いましょう」
「脇(ワキ)を意識して」
「脇(ワキ)で支えて」
「首を長くしましょう」
「耳と肩の距離を長く」
「少し肩を下げて」
これらの言葉は全てこれから説明する【前鋸筋(ぜんきょきん)】という筋肉を使ってもらいたい意図で声をかけています。あまり聞いたことのない筋肉だと思いますので、まずはこの筋肉がどこにあるのかを見ていきましょう。
前鋸筋の場所
前鋸筋は胸の上外側部に肩甲骨と肋骨の間に付着している筋肉です。図を見てもらうと分かるように、ちょうど脇(ワキ)の所にある筋肉です。こんな所に筋肉なんてあるの?って感じかもしれませんが、結構面積が広い筋肉というのが横から見るとよく分かりますね。
この筋肉は肩甲骨に付いているので、肩甲骨の動きにも大きな影響を与えます。そして間接的に腕の動きにも深く関係してくるので、この筋肉が使えていないと肩の痛みや怪我に繋がるのは想像しやすいと思います。
前鋸筋の働き
前鋸筋の働きは大きく3つあります。
①腕を前から上にあげる
②腕を前方へ突き出す
③肩を下に下げる
高いところの物を取ろうとした時に肩が痛む人(①)ボールや拳に力を伝えるのが苦手なスポーツ選手(②)肩がすくんで常に肩こりや首コリを抱えている人(③)といったように、前鋸筋が様々な場面で関係している可能性があります。
しかし前鋸筋の素晴らしいところはこれだけではありません。前鋸筋が使える(意識できる)ようになる一番のメリットは体幹部や脚との繋がりが強化されることです。
前鋸筋は下の図のように体幹部にある外腹斜筋と内腹斜筋という斜めに走行する腹筋群に繋がっています。
この腹斜筋は体を回旋(回す)させる働きがあり、ほぼ全てのスポーツに含まれる動作となります。さらに重要なのはその先にある反対側の内転筋(内ももの筋肉)にも繋がっているということです。
この脇〜体幹〜反対の内ももの筋肉がうまく働くことで初めて高いパフォーマンスを発揮することが可能になります。
前鋸筋をトレーニングするには?
前鋸筋は普段から意識するのが少し難しい筋肉ですがポイントをつかめばしっかりとトレーニングをして使うことができます。実は前鋸筋を使う一番簡単なトレーニング方法というが
腕立て伏せ(プッシュアップ)
なんです。
誰もが一度はやったことがある腕立て伏せなんですが、残念ながらほとんどの人が腕立て伏せをきちんとできていません。。
BCFメンバーの何名かにはすでに指導させてもらっていますが、どのような方法ですれば効果的に前鋸筋に効かせることができるのかをまたお伝えしたいと思っています。
今回はカラダの前側の重要な筋肉の話をしましたが、カラダの後ろ側にある大切な筋肉の話もまた機会があればしたいと思います!
BCFではただ筋肉を大きくするだけのトレーニングは行いません。より軽く、より動きやすく、より自由に動けるカラダ作りのサポートをさせてもらっています。
興味があるけど一歩踏み出せない方、トレーニングをするのが初めてで不安な方
一度見学だけでもいいので是非お気軽にお越しください(^ ^)
見学、ご予約の際は電話、メール、HPなどから事前に連絡を下さいね(^_-)