脳へのダメージ

トランス脂肪酸についての補足情報

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前回までの内容が少し細かすぎるといった声も頂きまして、もう少し小分けにして情報発信していこうと考えています。今回は【シリーズ動脈硬化】からは少し話を変えまして、前回までお話していたトランス脂肪酸が血管以外にも悪影響を与えていることをお伝えしたいと思います。

脳は何からできている?

筋トレが趣味の僕は「お前は脳ミソまで筋肉でできているんじゃないか!」と何度か周りの人から言われたことがあります。多分筋トレ好きな人は一度は言われた経験があるんじゃないでしょうか。では脳は一体何からできているのでしょう?
実は脳の60%は「脂質」からできているんです。(残りの40%はタンパク質)
その為、人間は脳のためにも食事から脂質を摂取しなければなりません。特に重要なのは前回もお話した必須脂肪酸です。ところが、脳に必要のない脂質もあります。それが

トランス脂肪酸です。

トランス脂肪酸が最も影響を与えるのが脳だと言われています先ほどもお話したように脳の60%は脂質でできていますが、トランス脂肪酸は必須脂肪酸の役割を果たせないので、脳の細胞膜が不安定になり脳の伝達機能が衰えると言われています。

オックスフォード大学の研究グループはトランス脂肪酸は脳の活動に必要な酵素を破壊し、ADHD(注意欠陥多動性障害)などの病気を引き起こしやすいと報告しています。またアメリカの神経学会学術誌にも、長期に渡りトランス脂肪酸を多く摂っていると高齢になってからの認知症の発症率が高いと言う調査結果があります。欧米ではタバコ同様に様々な規制がかけられているようですが、日本は現在トランス脂肪酸の表示義務さえないのが現状です。(※ショートニングは表示されているので、買い物の際に裏の原材料名を見てチェックすることをオススメします)

今回は動脈硬化の話ではありませんでしたが、トランス脂肪酸についてより理解を深めてもらえたのではないでしょうか。自分の健康は自分で守らなければいけませんね。

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