免疫力=腸内細菌力

免疫力とは何か

『免疫力』とは、体内に入ったウイルスや細菌、異物などから自分自身のカラダを守る力のことです。主に白血球がその役割を担います。一般の方でも「白血球」はご存知だと思いますが、実は白血球とは以下の5つ免疫細胞の総称になります。

①好酸球
②好中球
③好塩基球
④リンパ球
⑤単球(マクロファージ)

今回は④リンパ球について少しお話したいと思います。

免疫細胞の要 TEAMリンパ球

全ての白血球が免疫に関与しますが、リンパ球はその他の免疫細胞と違いチームを作って、体内に侵入した細菌やウイルスなどを攻撃する特徴があります。チームはNK(ナチュラルキラー)細胞、B細胞、T細胞などで構成されます。NK細胞はガン細胞を攻撃してくれる免疫細胞としても知られていますよね。
身体の中のリンパ球の数の多さや働き=その人の免疫力とも言えます。ではこれらリンパ球は身体の中のどこに存在しているのでしょうか。

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リンパ球の秘密基地

免疫細胞は常に一定量が血液内を流れており、全身を巡回して細菌やウイルスを攻撃、除去してくれています。そんな中でも、体内で最もリンパ球が集まる場所はなんと小腸なんです。リンパ球全体の60〜70%が小腸に集中していると言われています。驚きですよね。これを「腸管免疫系」と呼びます。

腸管免疫の特徴

腸管免疫は細菌やウイルスなどの病原体を排除するけども、食べ物や無害な腸内細菌などのカラダに害のないものは排除しないといった特徴があります。そのため腸管免疫系が維持できていれば病気にもなりにくく、健康でいられるということになります。こうした腸管免疫系の主要となるリンパ球の栄養分はアミノ酸の一種である
グルタミンなんです。
グルタミンは生魚や生肉、生卵、大麦などに多く含まれています。グルタミンは40℃以上で加熱すると効果が落ちてしまうので、できるだけ生で食べることがオススメです。グルタミンは体内で合成できるため非必須アミノ酸の一種ですが「ある種の条件下では必須となるアミノ酸」として位置付けられています。なぜならグルタミンは病気やケガ、過度な運動などで減少してしまい、その結果免疫力の低下が起こりやすくとても重要な栄養素なんです。

最近では腸内に免疫細胞が多く存在することは少しずつ知られるようになりました。そのため健康を維持するためには、絶対に腸内環境を意識しなければいけません。
いつまでも健康で人生を楽しむために、食べ物や自分の身体について興味を持ち常に情報収集をしていきましょう。

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