動脈硬化はこうして起こる〜糖化編〜

糖類?糖質?炭水化物?

最近では「炭水化物制限ダイエット」「低糖食」「糖類カット」などの言葉は雑誌やテレビでも頻繁に耳にするようになりました。これらの違いについても理解されている方が多いと思いますが、もう一度簡単におさらいしておきたいと思います。

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炭水化物>糖質>糖類

どれも似たような言葉ですが実はちょっとだけ違います。

「炭水化物」=糖質+食物繊維

「糖質」=炭水化物−食物繊維

「糖類」=単糖類+二糖類

となります。これらをもう少しだけ詳しく説明します。

「糖」とは一言で言っても砂糖や、デンプン、食物繊維など様々なものがあります。
これらは「糖」の最小単位である『単糖』が何個くっついているかで分類されています。

まず単糖類とはブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)と呼ばれるものです。これらは糖の最小単位なので、摂取すると体内ですぐにエネルギーとして使われます
次に二糖類とは、単糖類が2個くっついたものでショ糖(スクロース)や乳糖(ラクトース)と呼ばれるものです。ちなみに普段の生活で最も身近な「糖」である砂糖はショ糖のことです。また乳糖も名前の通り母乳や牛乳に多く含まれています。

多糖類とはデンプンやオリゴ糖、デキストリンと呼ばれるものです。デンプンはご飯や根菜類などに多く含まれています。オリゴ糖やデキストリンは消化吸収されにくく、腸内細菌のエサにもなり整腸作用もあります。

食物繊維は説明不要だと思いますが、実は「水溶性」と「不溶性」の2種類があり、これは後日詳しくお話していきます。

要は炭水化物>糖質>糖類の順に含まれている糖の数が多いということです。
しかし、それぞれ役割が違ってくるのでまた別の機会に具体的に説明していく予定です。前置きが長くなりましたが、今回から始まる【シリーズ動脈硬化】〜糖化〜についてお話します。

 

本当に恐ろしい『糖化』の影響

近年『酸化』と同様に注目されているのが今回からのテーマである『糖化』です。
『糖化』とは簡単に言うと、タンパク質と糖質が結びつくことによりタンパク質が劣化することです。以前のブログでもお話しましたが、人間のカラダの20%はタンパク質からできています。皮膚、髪の毛、筋肉、骨、血管など全てタンパク質です。

つまり、身体を形成しているタンパク質の劣化は様々な疾患を引き起こすことになるのです。ここでのキーワードになってくるのが

AGE(終末糖化産物)

と呼ばれるもので、このAGEは糖化したタンパク質から発生する物質です。AGEは身体の機能を低下させ、活性酸素よりも強力に老化を進行させると言われている恐ろしい物質です。動脈硬化以外にも、ガンやアルツハイマー病、糖尿病、白内障、皮膚のしわなどにも幅広くAGEは関与していルことがわかっています。しかも厄介なことに、AGEは代謝がされにくく体内に溜まりやすい特徴があります。

今回から続いていく【シリーズ動脈硬化】〜糖化〜を読み進めていってもらうと、いかに私たちが(僕は違いますが。笑)病気になりやすい生活をしているのかを痛感してもらえると思います。
次回からはAGEについてより深く学べる内容についてをお話していきます!

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